ちらしのうら

極上文学「春琴抄」を観てきた

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中村明日美子先生の!キービジュアル!

 

今月2本目の舞台観劇です。

 

なんで6月に集中したかというと、4月に会社入ったときに「来月か再来月に楽しみなことを入れなければ…それを糧に生きねば…」と思ったからなんですよね。

 

5月はゲームの発売日だったので乗り越え、6月は前々から決まってた刀ミュともう一つ何か…とこの公演を入れたのでした。まあ転職してるんだけど。

逆転裁判牧場物語も6月に発売で、7月はその消費で頑張れそう。買うところから始めなきゃ。

 

 

谷崎潤一郎作品

 

 

たびたびマゾヒズムな主人公が登場する谷崎文学ですが、高校1年生の時に初めて「春琴抄」を読んだとき、やべぇ、佐助やべぇと思いました。文学を語るほどの文章力も語彙力も知識もないので許してください。

 

なにより文章が難しかったんです。一度読んで理解できず、もう一度読んでもやっぱりよくわからなくて、担任の先生(現代文の先生で司書さんでした)の説明を聞いてやっと理解するほどでした。

 

それ以来源氏物語にはまったこともあって読むことはなかったんですが、今回の観劇で、少し苦手意識のあった春琴抄が大好きになりました。もちろん佐助やべぇの認識は変わりません!

 

 

 

導入からすごかった

 

 

 

前回の刀ミュみたいに客席の開場時間に着けばいいかなーと思ってたんですが、主催さまのTwitterで15分前から何かあるらしいとわかったので、思い切ってロビー開場時間に着くように家を出ました。当然のようにバスに裏切られ、慣れたはずの新宿に迷い、結局20分前になんとか劇場に着きました。わかってたよ…。

 

 

 

今回はトイレにも行けて、席に着いてチラシを見ていると後ろから鳥の飼い方を語る声が聞こえる。後ろの席だから聞こえるのかと思ったけど私の前の席の人も後ろを見てくる。わたしもこっそり後ろを見ると女性3人がそれはもう手振り身振りで熱心にお話してた。

 

うるっせ!!!

 

なんで鳥!?なんでこの開演前でみんながチラシ見たり控えめに楽しみだね、って言ってる時にその音量で話すの!?鶯が出るからかな?本編で飼い方について話してるもんね!ということは2回目かな?自分は2回目だからこの開演前の雰囲気壊すの!?ばかか!!

 

鳥についての知識が増えたところで15分前。

具現師の方が鳥の鳴き声を出しながら客席を歩いて、折り紙か何かで折られた鳥をお客さんに渡していきます。この辺りで後ろの鳥3人組は黙りました。最後の言葉は「始まりますよぉ~」でした。くそう。

 

具現師の方々がバク転をしたり小ネタを挟んだりすることで、みんなスマホもしまって観劇体制に入っていきます。係員の人が声掛けをせず客に用意をさせる、こういうことかと自然な導入に驚きました。

ただ具現師の方が出てきてからも前から3列目辺りでグッズ交換や好きなキャストについてきゃっきゃしてる人がいて、勿体ない、残念な気持ちになりました。姉さんたちたぶん来る舞台間違えてるぜ…若手のイケメンキャストが出てる以上仕方ないのかなあ。

 

でもうるっせ!!(2回目)

 

開演5分前になってキャストさんから諸注意のアナウンスが入る。そこでも具現師の方がちょいちょい面白い動きをするので、今までで一番退屈しない開演前の15分間でした!

 

 

本編(ネタバレするよ!)

 

 

話の流れとかは本を読めばわかるかと思うので(私役の川下さんがネットで読めるからぜひ!って言ってた!)好き勝手書くよ!

 

 

わたしが観劇したのは6月19日13時の回です。

 

 

出演者は

春琴役 和田琢磨さん

佐助役 松本祐一さん

利太郎役 足立英昭さん

鶯役 鈴木裕斗さん

私役 川下大洋さん

 

でした。マルチキャストなんですね。この回で松本さん・足立さん・川下さんは東京千秋楽でした。

 

上手でピアノの生演奏…臨場感がありました。不安になるような、どこか焦らされるような、物語にぴったりで素敵でした。

 

以下順不同です

 

鶯が客席横の扉から出てきてびびる。さらに春琴と佐助も客席に降りてきてびびる。間を空けて利太郎も降りてきてびびる。

このシリーズは客席も舞台なんだよと教えてもらいました。間近で見ても春琴は綺麗だし、凝ってた鶯の衣装もお化粧もガン見してしまいました。

 

佐助の声が可愛い。

佐助が一言話した時に、声の可愛さに男だよな?と佐助の性別を疑いました。もちろん男でした!でも可愛かったんだ!!

春琴は可愛いより美しくて凛々しかったので、常に背筋を伸ばした格好良い春琴と気遣いのできる押しに弱い佐助、良いSM…主従でした。

 

声といえば、鶯の声も衝撃的でした。中音域で決して低くないんだけど、厚みがあって後に残る感じ。最初に聞いたときにぞわぞわしました。なんだあの声…。

クライマックスの畳み掛ける場面で、私・利太郎の言葉が感情や流れを纏って大きくなるのに対して、鶯の言葉は一言一言ピンポイントでナイフを投げてるみたい。音量は大きくないのに聞き取りやすかった。何を言ってるのかわからないと思うがわたしもわからん。

公式さんが言っていた通り、良い声オールスターズ圧巻の迫力でした。

(後で書きますが調べてみたら鶯役鈴木さんが声優さんだと発覚。そりゃ滑舌良いわ!!)

 

 

 

 

佐助が春琴に叩かれてるところ、音が痛そう。あれだけ叩かれても師と慕う佐助すごい。

 

利太郎の声がよく通る。春琴に叩かれた後やり返さなかったからちょっと(ほんとにちょっと)見直したら数倍にして返してきた。おま、すぐにやらなかっただけか…!

 

目を潰すところも痛そう。ピアノの1音があんなに耳に痛かったのは初めて。痛い!

 

目が見えない者同士が相手を探して手を伸ばすところで涙が出た。でもそのあとの佐助が春琴のお腹に抱き着いたところで狂気を感じて引っ込んだ。佐助ェ!!

 

赤眞さんのコーナーはひたすら笑った。オーガニック100%は確かに強そう。

ドロンジョさま!」「おしおきだべ~」に平成ヤッターマン世代のわたし大興奮。

 

 

 

ちゃんとキャストさんを調べてから観るべきだった

 

 

衝動でチケットを購入して、チケットがあるから行くぞ!と観てきたんですがキャストさんはちゃんと調べてから行くべきだね…。

お名前は見ていたんですが、○○さんは有名舞台に出てるから上手いはずだとかそういう先入観を持ちたくなかったので出演作とかは調べなかったんですよ。

 

そしていつも終演後に気になった人を調べるんですが、今回鶯役の鈴木さんを調べたら刀剣乱舞の骨喰くんでした…どおりで!!それとあの伝説のクソゲー四八にも出てたよね?この方でしたか!!

吹き替えとかゲームとかでたぶん他にも鈴木さんの声を聴いてるはずなので、もう少し意識して観てみればよかったなあと思いました!それでも十分印象に残ったんですけどね…!

 

そして今日、本屋さんで春琴抄を見つけたので買ってしまいました。

高校以来の谷崎作品。この舞台を観られたことでイメージができたので、前よりは苦戦せずに読めそうです!

 

文学作品の舞台、初めはどうなるのかと思ってたんですが想像以上に素敵でした!

他作品もDVDが出てるみたいなので、機会があったら観てみたい!

 

 

(今日は「素敵」っていっぱい言ったなあ)

 

 

おわる!

今流行りの2.5次元ミュージカル「刀ミュ」を観てきた(※ぼっち)

 

 

 

先日、5月27日から渋谷にあるAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演されている、ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~を観てきました。ひとりです。ぼっちです。

 

 

 

そもそも刀ミュとは?

 

DMM.comさんにて展開されているブラウザゲーム「刀剣乱舞ONRINE」を舞台したもの。

昨年トライアル公演を経た刀ミュと、先月まで公演していた刀ステとありますが、残念ながら刀ステの方は未観劇です。

ちなみにわたしは骨喰くんがすきです。

2次元のキャラクターが3次元に出てくるから2.5次元なのかな?最近?(そうでもないかも)だとスマホゲームの「あんスタ」が舞台化されましたね。人気漫画の弱虫ペダルの舞台化「ペダステ」や多くの女性を破産に追い込むと噂の元祖2.5次元ミュージカル「テニミュ」など、様々な漫画・アニメ・ゲームが舞台化されています。もう追いつけません。

 

刀ミュに出演する刀剣男士は6人。※敬称略

 

三日月宗近(黒羽麻璃央)

小狐丸(北園涼)

石切丸(崎山つばさ)

岩融(佐伯大地)

今剣(大平峻也)

加州清光(佐藤流司)

 

他、源義経や弁慶など。詳しくはホームページを見てね!(めんどくさい)

 

musical-toukenranbu.jp

 

2.5次元舞台で活躍されている俳優さん達だそうです。

小劇団の公演を観に行くことが多いので、恥ずかしながら初見でした。が、キャラクタービジュアル写真の時点でスマホを直視できませんでした。

 

お前らよくそんな色のウィッグつけてイケメンでいられるな!?

 

 

なんでぼっちなん?

 

友達がいねえからだ。

 

前述した通り、刀ミュは昨年トライアル公演をしているんです。

実際に観には行けなかったけど、ライビュは観に行けました。映画館で舞台が生放送される世界に生まれてよかったです。

その際にCDデビュー化が発表され、新しい世界を見た私は迷わず予約しチケットまで申し込んでしまいました。運よく当選して喜ぶもつかの間、わたしに友達がいないあまりにぼっち参戦に震える事態となりました。

 

内容は概ね同じなので、いつかトライアル公演についても書きたいなあ。(ただわたしの感情が忙しかったってだけの話)

 

 

どうにもならず迎えた当日

 

 

チケット当選の翌週にはこのこと忘れてて友達作れなかったんだ

仕事入るかもしれないし…と高をくくってたけども、ちょうど転職したときで普通にお休みだった!上司ありがとう!

 

ぼっちには辛いとわかりきっていたので、客席の開場時間に原宿駅に着くように家を出たよ!

……が、乗り換えにことごとく恵まれず割とぎりぎりに入場でした。スタッフさんごめんなさい。

開園10分前、流石にみんな中に入っただろうと思ってたけど、グッズのトレード?かなんかで中に入っていく姿を10人くらいに見届けられた。気まずいわ!!

お手洗いも3列で折り返すほど並んでた。彼女達は無事に用を済ませて快適に観劇できたのだろうか…。

 

むしろわたしがトイレ行きたかったんだけど

 

若干のトイレへの不安を抱えて席に座るも、さすが2.5次元。多くの人が友人や仲間を連れている…!

わたしも一度くらい誰かと観劇行きたいなあー!

 

始まるまで落ち着かなかったけど、刀剣男士(たぶん三日月さんかな)の「刀剣乱舞、始めよう(うろ覚え)」みたいな一声で一斉に話をやめてスマホしまう皆さんの訓練された感じになんかほっとした。そういうところ嫌いじゃないぜ!

 

トライアルとの内容の違いといえば、歌が増えてたことと、ちょっとだけ印象が薄かった小狐丸の出番が多くなってたこと、あとトライアルにはなかった弁慶様と今剣の掛け合いが面白かった。

 

一番驚いたのは、皆さんの歌唱力が段違いだったこと。鳥肌立ちました。

 

 

問題の第2部

 

 

やっぱり感情の忙しい1部を終えて、休憩時間にトイレに行きたかったんだけど列が凄くて諦めた。それと休憩アナウンスとともに外に飛び出していくグッズ購入希望者の数が多くてびっくりした。わたしもオタクだからその気持ちわかる!!

 

席に戻ってまた落ち着かない10分を過ごしてると、どうやら左隣のお姉さんもぼっち参戦のようだと気づく。ここで一気に心に余裕が生まれた。が、話しかけるコミュ力はない。あったらぼっち参戦してねーわ!!

ちらちら見ていた(気持ち悪いねごめんなさい)のに気づかれたのかわからないけど、お姉さんが話しかけてくれた。

 

「あの、ペンライトとかお持ちでないのなら一本差し上げましょうか?石切丸ですけど…」

 

ん?????

お姉さんの手にはペンライトと、緑のサイリウムが2本。そして装飾を施されたうちわ。

 

ライブだ!!??

 

第2部はライブ。知っていたことなのに甘く見ていました。周りを見ればほとんどのひとが自作のうちわとペンライトを持っている。鞄を膝の上にのせて座ってるのわたしだけだ!!お姉さん達の本気を甘く見てた!!!

 

お姉さんからありがたくサイリウムを1本もらう。

 

「どうぞどうぞ!やっぱり持ってた方が楽しめると思うので!!」

 

お姉さーーん…!すっごいお礼言った。もう少しで2部中挙動不審になって怪しまれるところだったよ…。

優しさに包まれながらお姉さんと少しお話しできたよ!

やっぱり石切丸さんのファンなのだそうだ。わたしの中で石切丸さんの株が本人関係ないところで急上昇してる。

(「石切丸ですけど…」に今更笑うけど、わたし石切丸さん好きだよ!!) 

 

英語を歌う刀剣男士

 

わたしがライブパートで好きなのは、最初の曲で英語を歌うところなんだよね。

三日月さんが「みーすてぇーいくっ」って最後のkeまで綺麗に発音したときはいろいろ通り越して感動した。あと素早くなってきれっきれに踊る石切丸さん。ダンス上手だね!?

 

一番好きなのは、義経様と弁慶様たちの太鼓。ライビュでもぞくぞくしたけど、実際に劇場で聞くと全然違った。肌がびりびりしました…惚れ直した!!

何よりも、弁慶様が太鼓とともに出てきたとき、「弁慶さまー!!」って歓声が飛んだんだよね。義経様が出てきたときは「義経公ー!!」って、ほかのお二方(なんて呼ばれてたか忘れてしまいましたごめんなさい!)も呼ばれてて、なんて素敵な空間だろうって思った。

だって皆さんの大部分が目当ての刀剣男士が舞台の上手下手に控えてるんですよ。すごく失礼だけど、そういうときはひたすら推しを呼ぶものだと思ってたので、ちゃんと舞台上でメインパフォーマンスをされている人を応援するところ、本当に素敵でした。

 

写真じゃない刀剣男士

 

やばい。(語彙力が)

 

美しい。ふつくしかった!!

中盤の曲で客席に降りてきてくれるんですが、近くで見ても粗がない…!

イケメンはどこまでもイケメンだと思いました。言葉で表現しきれない衝撃でした。

もうこのボキャ貧については見逃してください。

 

わたしの近くの席の方が三日月さんに顔を覗き込まれて号泣していたんですが、あれは泣くよね…。あんな綺麗な顔が目の前に来たら恐ろしいよ!!

 

 

ぼっち参戦を終えて

 

 

帰りは一番先に劇場を出ました。トイレ行きたかったしね!!

ちょっとだけ気まずいのを抜いたらとても楽しかったです。映画にもファミレスにも1人で行けるタイプなので、慣れたらこういう場所も大丈夫そう。(友達を作るという概念はない)

トライアル公演でも思ったけど、2次元のキャラクターが(しかもアイドル育成のゲームじゃない)ライブをして、アイドルのようにファンサをする刀ミュは、わたしが今まで知らなかった新しいものでした。

後ろの席に「これで2.5次元に落ちたわー」と言っている人がいたけど、これからも色んな人を沼に引きずり込んでいくんだろうなあ。

 

さて、今回観劇した刀ミュ。会員限定ライブというものがあるそうです。

さらに秋には新作ですって!

会員限定ライブはともかく、新作は…観たいなあ…

あれ?これが…沼の始まりなの…?

 

 

 

おわり!

日記も続かないのにブログはじめてみた

過去3回ほど3日も持たずに日記を投げ出したのにも関わらず、懲りずにブログをはじめてみました。あさぎです。

 

文房具が大好きで、ノートも使わないくせにたくさん持っているけれど、大抵が最初の1ページ目で終わってる。酷いものだとタイトルの途中で力尽きてる。なぜなの。

それでもいい機会なのでもう一度挑戦してみる。

 

自分では大きな決断をして早二週間。再び決断をする日まであと四日。

物事を自分で決められることには自由を感じるけれど、責任も伴うのだなあと当たり前のことをしみじみ思う。自分の体のことだから、先のことも考えて、責任をもって大事にしてあげたい。

 

なぜあのときこう思ったのか?を自分でも見返せるように、ブログの存在を忘れないように…毎日は無理でも三日に一度、一週間に一度はなんとか頑張りたいなあ。